このページでは、神戸市西区の伊川谷にあるケーキ屋さん「パティスリードパリ アトレビアント」のシェフに取材した内容をまとめています。
ケーキのメニュー紹介や食レポもしていますので、ご覧いただければ幸いです。
ミヤシロ。当サイト「神戸 暮らとも」の編集長。神戸を深掘りし、もっと多くの人に魅力を知ってもらいたい!神戸暮らしのおともになれるWEBメディアを!との想いから「神戸 暮らとも」を立ち上げる。
伊川谷にある「パティスリードパリ アトレビアント」ってどんなお店?
「パティスリードパリ アトレビアント」は神戸市西区の伊川谷駅から徒歩約7分の場所にあるケーキ屋さん。
2012年4月にオープンされてから、ファミリーや1人暮らしの学生さんまで幅広い層に愛されています。
パリをイメージさせる店内には、ショーケースにケーキのほか、焼き菓子も種類豊富に並んでいます。
「パティスリードパリ アトレビアント」のオーナーシェフにインタビュー
お店を経営されているのは中尾さんご夫妻。
オーナーシェフパティシエであるご主人に、お話を伺いました。
「アトレビアント」のお店ができるまでは?
11年間チョコレートを主とした製菓会社でショコラティエとして腕を磨き、2002年に渡仏。
アルザス地方の「メゾンフェルベール」でコンフィチュールを、パリの「ルボンマルシェ」の食品館「ラグランドエピスリードパリ」のショーケースを飾るアントルメやマカロンを作り、翌年帰国。
大阪、愛知などのパティスリーで働いたのち、2012年にパティスリードパリアトレビアントを開店しました。
フランス修業時代のエピソードはたくさんあるとのことなので、興味のある方はぜひ、お店でシェフから直接聞いてみて下さい。
なぜここにお店を?
お店を開くにあたってたくさんの地域を見に行きました。そんな中、自然があって、農産物が豊富で、自分たちが住みたい場所を考えると、伊川谷しかないと思い、決めました。ちょうど空いている物件を借りることができ、そして様々な出会いから、地元の果物を使わせてもらう事が出来て、本当にここでよかったと思っています。
早朝に収穫した太山寺いちごが、10時の開店にはタルトになって、ショーケースに並んでいる・・・こんな贅沢、他ではできないので、感謝ですね。
生産者の方と、消費者の方々の架け橋として
美味しいケーキを作るという事の他に心掛けていることがあります。それは、一生懸命に果物を育てている農家さんの想いや、その果物のことをお客様に伝える架け橋になるという事です。
アトレビアントに来てくださっているお客様は、「椿本さんのいちごを使ったケーキ、今年も食べたいと思って来たよ。」「田中さんのいちじくのケーキ、そろそろ並んでるかな、と思って来たよ。」と、その方の特別な果物を楽しみにされている方が多いです。お客様の「美味しかった。」という言葉を農家さんに伝えると、みなさん、照れながらも、とってもうれしそうで、きっと、美味しい果物作りへのパワーの源になっていると思います。
また、地元の小学生たちが育てて堀ったサツマイモを預かり、そのサツマイモを使ってケーキを作り、育てた小学生たちへプレゼントするという取り組みも毎年行っています。
食育というのもおこがましいですが、大変な思いをして育てて掘ったサツマイモが、ケーキになったことで、『普段何気なく食べているすべての食べ物は、いろいろな人が苦労して育てたり獲ったり、運んだり、売り場に並べたり・・・それを買ったお家の人やレストランのコックさんが一生懸命料理して、やっとはじめて、みんなの口のなかに入るんだよー。食べ物に感謝しましょうね。』という話をすると、より、具体的に想像できる気がします。自分たちのサツマイモがケーキになったと、目を輝かせる子供たちの笑顔を見るのが毎年楽しみです。
「アトレビアント」のこだわり・ケーキの特徴を教えてください
こだわりはやはり地産地消。どうしても無理な場合は果物屋さんに頼み地元のもの以外の果物も使いますが、なるべく地元のもの、旬のもの、生産者さんの顔が見える安心なものを使うようにしています。
また、同じ果物でも、季節や天候、土壌によって甘味、酸味などが変わってきます。フランスで働いていた時には仕事終わりに畑に行き、翌日の為の果物を自分たちで収穫していました。そして翌日、その果物の甘味や酸味に合わせて土台やクリームの配合を変えてケーキを作っていました。果物の収穫はさすがに出来ませんが、果物からの逆算でケーキを作る事はまさに今、実践しています。
そして、果物だけでなく、例えばチョコレートのケーキ。季節によってレシピを変えています。暑い夏は、寒い冬よりカカオのパーセンテージを低くし、口当たりよく召し上がって頂けるように、工夫しています。
フランス菓子は甘いものが多いのですが、学んできたフランス菓子の技術を生かしつつ、日本人の味覚に合わせてやや甘さを控えめにしたケーキやマカロン、焼菓子を作っています。
そして、店名の「アトレビアント」は「またすぐに会いましょう」と言う意味のフランス語です。毎日でも来て頂けるような普段使いのパティスリーでありたいという想いから名付けました。あなたのお気に入りを見つけに、ぜひ、いらしてください。
”À très bientôt !! “
「パティスリードパリ アトレビアント」のメニューや価格
メニューや料金は取材当時のものです。(2023年7月時点)
変更等の可能性もございますので、最新情報は「パティスリードパリ アトレビアント」公式ブログをご確認ください。
定番メニュー(2023年7月時点)
定番のメニューは、「アトレビアント」・「シューパリジェンヌ」・「ぜいたくプリン」の3つで。あとは季節メニューになるとのこと。
アトレビアント | 人気ナンバー1。お店の名前にもなっている特製チーズケーキ。クリスマスケーキコンテスト最優秀賞作品。 500円(税込) |
シューパリジェンヌ | 1日50個限定。外は香ばしいクッキー生地、中はコクのあるカスタードクリームたっぷり。 220円(税込) |
ぜいたくプリン | 卵黄と生クリームたっぷり。舌触りなめらかな特製プリン。 260円(税込) |
季節メニュー(2023年7月時点)
取材時の7月は以下のメニューが並んでいました。
クール ショコラ | ホワイトチョコレートのジュレ、セミスイートチョコのジュレ、ミルクチョコのジュレ3層からなるケーキ。 490円(税込) |
マンゴープリン | 上にはたっぷりマンゴーが乗っている特製マンゴープリン。杏仁豆腐と合わせて爽やかな味わい。 490円(税込) |
カカオ フォレスト | 風味豊かなカカオのスポンジ、コクのあるプラリネ、チョコクリームのケーキ。 500円(税込) |
モルゲンロート | ルビーチョコレートとピスタチオのクリームを合わせたケーキ。 500円(税込) |
フォレ ノワール | さくらんぼをチョコクリームで包んだフランスの伝統菓子。 500円(税込) |
カフェ マキアート | 優しい甘さのミルクジュレ、コクのあるキャラメルジュレ、珈琲のジュレのケーキ。 490円(税込) |
コルマール | 葡萄のジュレ、パンナコッタとリンゴのジュレのケーキ。たっぷり葡萄の果肉もトッピング。 490円(税込) |
ガーデン | グレープフルーツのジュレ、優しい酸味のオレンジのジュレ、パンナコッタのケーキ。 490円(税込) |
スノーバレイ | 蜂蜜とレモンのジュレ、桃のジュレ、ヨーグルトジュレのケーキ。 490円(税込) |
マロン ツリー | 渋皮付きマロンを使ったクリーム、甘露煮した栗を泡立てたクレームシャンティで包んだ特製モンブラン。 490円(税込) |
春のショーケースはこんな感じ
夏場とは違うメニューがずらり。太山寺苺を使ったケーキも登場します。
焼き菓子も豊富
棚やショーケースの上には焼き菓子が並んでいます。
タルトも美味しそう。
「パティスリードパリ アトレビアント」のケーキ食べてみた
「アトレビアント」「クール ショコラ」「マンゴープリン」を選びました。
アトレビアント
なめらかで濃厚なチーズケーキとクッキー生地が合わさってたまらない。
クール ショコラ
チョコレートのジュレが爽やか。トッピングされているマカロンも可愛い。
マンゴープリン
マンゴーの優しい甘さと杏仁豆腐が合わさって爽やか。
焼き菓子も可愛くて美味しい
誕生日やクリスマスにはホールケーキもおすすめ
ホールケーキもお願いできます。
こんな感じに仕上げてもらえます。
「パティスリードパリ アトレビアント」の店舗詳細
住所 | 神戸市西区前開南町2-12-15 ルームズ学園北町1F |
電話 | 078-939-2511 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 毎週月曜日(不定休 火曜日) |
公式ブログ | https://atresbient.exblog.jp/ |
お店の裏側に駐車場がありますので、車で来られる方も安心です。
まとめ
定番のチーズケーキや旬のフルーツを使ったシェフこだわりのケーキ、まだ食べたことないって人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。特別な日にはもちろん、日々のちょっとしたご褒美など、子どもから大人まで笑顔になれるケーキ達に出会えます。
どのケーキにするか迷った時は丁寧に説明もしてもらえますよ。
最新情報はブログから見れますので、ぜひチェックしてみてくださいね。